骨密度検査について

1. 骨密度とは

骨の中には、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル成分が含まれています。このミネラル成分の量を骨量と言います。
骨密度とは、単位面積あたりの骨量のことを言います。
骨量が多ければ骨密度が高く、骨が丈夫であり、反対に骨量が少なければ、骨密度が低い、すなわち骨粗しょう症であるといえます。

2. 骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは、骨の密度が減少して骨が折れやすい状態になることです。特に骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
骨密度は一般的に、20歳から40歳までが最も高く、そこから年齢とともに低下していきます。これは、腸管のカルシウムの吸収が低下し、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくるはたらきが低下するためです。
男性の場合は、年齢とともにゆるやかに低下していくのに対して、女性は、50歳を過ぎたころから急激に低下します。
これは、閉経により女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少し、骨代謝に異常が生じるため、骨粗しょう症患者の80%以上が50歳以上の女性になります。

3. 骨密度の測定方法について

測定方法には超音波法、MD法、DXA法と何種類かあります。
当クリニックで行っているDXA(デキサ)法という撮影法は、二種類のエネルギーレベルのX線の透過率の差を利用し骨量を測定する方法で最も骨密度が正確であると言われています。測定部位は腰椎・大腿骨頚部の2箇所となります。検査時間は5分ほどで、息止めなどは必要なく、体を動かさず寝ていただくだけの検査となっています。

4. 検査結果について

当クリニックの装置は、日本骨代謝学会、日本骨粗しょう症学会合同の原発性骨粗しょう症の診断基準(2012年度改訂版JSBMR2012基準値)に対応しています。現在、最も新しい診断基準ですので、安心して検査を受けて頂けます。また、検査結果は紙に印刷し、お渡ししています。

当クリニック使用機器
GE ヘルスケア・ジャパン社製 PRODIGY Fuga
(2019年10月開院時に装置を導入しました)